お客様の声

アイ・テイ・シー 株式会社

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業務内容:情報通信関連事業
所在地:埼玉県所沢市若松町1110-1
お話:代表取締役 鈴木 幸一郎 様
現在までの歩みをお聞かせ下さい。
  小さい頃から「物作り」に興味を持っていたことに起因しているかもしれませんが、無線の専門学校(現:武蔵工業大学)を卒業後、NECの系列店でエンジニアとして働き、そこでの実績を故会長に買われ、35歳の時に日立系列の特約店の代表者を任されました。主に、主要取引先の日本IBM殿を相手にITに関わるソリューションを中心に会社を発展させてきましたが、その後、非常にお世話になったオーナー(会長)が亡くなったのを機に、平成12年4月に現会社を起業しました。 
企業経営で大事なものはなんですか。
  私は、前会社で代表取締役をしていた時から、武田信玄の語録にある「人は石垣 人は城」という言葉を大切にし経営を進めてきました。これは、経営資源である「人」「モノ」「カネ」「情報」の内、やはり何事においても業務の起点となる「人」が一番大切であると思っていますから、人の組織も、個人個人の特性と能力を活かして、一体となって組織力が発揮できるように編成されなければなりませんね。それには、個々の社長を含め従業員達が、心を通わせ、互いに協力する団結が必須の条件であります。つまり、外資系の取引先の影響からも、年功序列的上下関係の日本的経営は以前から古いと感じていましたから、従業員に対しても実力主義で業務を遂行してさえもらえば、お互い対等な関係であると言っています。
  「営業」に関しても、自らの経験から商品・技術を売り込むということももちろん大切ですが、取引先の個人的な事も含め、顧客第一主義の視点で本当に求められている情報を与えることが非常に大切であると思います。これは自分の体験からも、前会社で主要取引先になった日本IBM殿に取引してもらうまでに購買マネージャーのところに1年間も通いつづけた経緯があり、とにかく雑談的なところから相手のニーズ(もちろん相手が相手だけに相当高いレベルでの知識も求められますが)を探り、「人」として信用を得る活動をしました。当時、営業に駆け回っていた頃は、インターネット・携帯電話のような便利なものもありませんから、情報に関しては日経産業新聞を中心に、取引先とは1 時間に一度は出先から自社へ連絡が入っていないか確認するようにし、とにかく早めの対応を心掛け、機会損失とならないよう気を使いましたね。結果、現在も主要取引先とは非常に良好な関係を築いています。もちろん、社員に対しても、技術・商品力の差があまりない現状の中で、先ず人脈作りとして取引先を「お客と思うな。友達と思え。」ということを常に言っています。
  また、取引先の選定にあたっては、自ら将来性・財務状況の情報を総合的に判断し、業績のよい会社と付き合うよう務めています。主要取引先である日本IBM殿も、約30年前はタイムレコーダー・タイプライター・テープレコーダーが主力商品でしたが、米国でのIBM本体の事業戦略・実績を踏まえ、今後取引をすればIT関連事業は必ず飛躍的に伸びるだろうと思っていましたので、それは結果的に見事に当たりましたね。
  最後に、自社のファイナンス面に関しては、「キャッシュフロー」を重視して経営を心掛けています。
これからの展開についてお聞かせ下さい。
  今後も、主要取引先との良好な関係を継続的に築いていきながら、得意分野であるVOICE(音声)とデータの融合部分の構築に更に特化していくつもりです。そのためにも、技術的に優れたシステムエンジニア(SE)を雇用し、中国等のアジア諸外国の安価な労働力・規制緩和による外資の流入に対抗すべく、専門的分野への知識武装を強化し、リタイアした中高年のSEの再雇用を視野に入れ、対抗していこうと考えています。また、今後は需要の高まるネットワークやセキュリティといったハイエンド分野にも進出しようと考えております。
インタビューを終えて
   社長様には「物作り」にかける思いを少年のように熱く語っていただきました。私には専門的で難しい話もありましたが、社長様の好奇心旺盛なところは、エンジニアとしての大切な資質であると同時に、その熱い気持ちがなければ常に最先端の仕事はできないことを痛切に感じました。私自身も、社長様の様に自分の仕事に熱中するくらい好きにならなければ、人より勝ることも、自己の成長もありえないと、つくづくこのインタビューを終えて痛感させられました。この度は本当に貴重なお話をいただき誠にありがとうございました。 

照井 琢也