お客様の声

株式会社  ヨシケイ埼玉

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業務内容:夕食材料の宅配販売
所在地:埼玉県所沢市亀ケ谷249番地の1
お話:代表取締役 室伏 秀樹 様
URL:http://www.yoshikei-sai.jp/
現在までの歩みをお聞かせ下さい。
  私の父が当時飯能給食センターを経営していましたが、その取引先で静岡県の清水にあった会社(魚の加工)がヨシケイをはじめました。当時私は、椿本チエインで働いていましたが、第一次石油ショックのあとで装置産業が苦しんでおり、将来を悲観していたところ、父から「ヨシケイという面白い会社があるから、うじうじしてるなら見て来い!」と言われたのが創業のきっかけです。これは面白いと思い、すぐに椿本チエインを退職して、昭和52年4月、32歳で会社を設立し、昭和52年8月に東日本で初めてヨシケイを創業しました。実は当初「埼玉フードサービス㈱」という会社名でスタートしました。ヨシケイという名を名乗るのが怖くて、もし失敗したら...というのがありましたからね。(笑)
  それからは、昭和53年12月に川越に出店、昭和54年6月には深谷に出店、昭和54年11月には行田と所沢に同時に2店を出店と、今考えれば若気のいたりですが、前後を省みず遮二無二出店しました。昭和54年7月には、賞与資金や運転資金を合わせて4,000万の融資をある銀行にお願いし、支店長からも「大船に乗ったつもりでいて下さい。」という話だったのですが、一週間前になって、保証協会の保証を持って来いなどど言われ、その足で別の銀行へ泣きこんで行ったこともありました。その時が一番苦しかったですね。しかし、何とか自分で計画した昭和55年3月期には、計画通り年次で黒字にすることが出来ました。
  関越自動車道沿いに出店をすすめた理由は、東京からの配送ルートを確保したかったのと、商談を多く持つためです。仕入業者を楽にしてあげれば自然に売り込みが増え、商談回数が増え、結果としてよりいいものをお客様に提供できると思いました。また当初から工場を分散化したことも「求人」と「渋滞の緩和」という意味において、非常に有利にはたらきましたね。工場を集中させていたら、今のヨシケイ埼玉はなかったと思います。
企業経営で大事なものはなんですか。
  開業当初から自分自身一番大事にしていることは、私どもはあくまでも小売業ですので、どこまでも「おごらない」という気持ちです。奢侈(しゃし)(※)に流されることなく、派手なことを慎み、いつまでもお客様と目線を同じにしていきたいと思っています。(※・・・身分不相応な暮らしをすること) 経営をしていく上での信念は、「常にお客様に感謝される企業を目指す」ことです。こだわり素材にとことんこだわっているのも、いずれはアレルギーやアトピー、癌などの原因は解明されるでしょうが、その時に感謝される会社を創る、という信念からです。自然な作物をお客様のもとへ届けるのが私たちの使命なんです。解明されたときに、ヨシケイを利用していて良かったと言っていただけるように・・・。そう言っていただけるのも、もうそう遠くないと思っています。
  ありがたいことですが、農家グループの方々にもこだわり素材を理解いただき、取引を拡大していただいております。昨年10月の野菜の高騰時にも、年間契約の農家が全面的に支援してくれ、いい素材の有機野菜を提供してくださいました。レタスが、一番高かった時期には市場で630円していましたが、私どもへは 110円で提供していただきました。しかも、市場の商品よりずっと品質がいいものです。11月には、白菜を前倒しで出してもらうなど、今回のことで改めてありがたさを感じました。逆に過去野菜が暴落したときも、私は契約を履行してきました。現実には、仕入先との腹の探り合いなども多く行われていますが、そんなことで仕入先との良好な関係は絶対に長くは続かないと思っています。社員にも仕入先に「求めるな」と言っています。対等のお付き合いが信頼関係の大前提になるのです。当社の支払サイトも月末〆の翌10日払いです。開業当初から、資金が厳しい時でも、自分の給料を後回しにしても必ず払う、と誓ってやってきました。そんな事から、お互いの信頼関係ができたのだと思います。
  (ヨシケイ埼玉さんの自由でオープンな社風について、の質問に)
  自分が気取っていないからですかね。お客様と目線を同じくするのと同じように、社員とも同じ目線で付き合っていますからね。社員と一緒になって作業することもありますよ。
  座右の銘は、『苟日新、日日新、又日新』「苟(まこと)に日に新たに、日日新たに、又日に新たなり」です。これは、中国古代の殷(いん)の王である湯王(とうおう)の言葉です。毎日毎日を常に新鮮な気持ちを持って生きていこうと思っています。
これからの展開についてお聞かせ下さい。
  よりヨシケイ埼玉らしさ、オリジナルの味を提供していくための施策を考えています。実現したらお話しますね。また今までもそうですが、今後も分社化は考えていません。分社化すれば経費は増大し、何よりも社内の風通しが悪くなりますからね。
  現在は息子も会社に入っていますので、今後は次世代にどう引き継いでいくかを考えていきたいと思います。
書面添付の申告書についてどう思われますか。
  もともと税金を逃れようとすること自体おかしいと私は思っています。もちろん余計な税金を納める必要はありませんがね。書面添付の申告書については是非お願いします。
インタビューを終えて
   創業時の出店スピードや工場の分散化、配送ルートの確保など、室伏社長さまの先見性と戦略性が目立ちますが、一方でおごらず、取引先や社員さんを大切にし、目線を合わせ、「あなたも良し、私も良し」というWIN-WINの関係を大切にされてきました。インタビュー中、何度となく「ありがたい」という言葉をお聞きし、社長さんの謙虚な姿に非常に感銘を受けました。会社へお伺いすると、社員さんも非常に生き生きと仕事をされています。
  お忙しい中インタビューにお応えいただきまして、誠にありがとうございました。今後のヨシケイ埼玉さまの益々のご発展を心よりお祈りいたします。 

関根 威